冬ごもりの図書に~☆2

『世にも美しき数学者たちの日常』

二宮敦人氏著 幻冬社

https://www.gentosha.co.jp/book/b12381.html


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先輩マイキーさんが、数学科出身者と

お見合いしたことがキッカケで始まった連載。

という興味本位から読み始めたのですが😆


(正しくは、編集者マイキーさんとの話から

二宮さんが数学者たちの見えている世界を

探りに行く連載、が一冊にまとまった本)


「インチキが絶対通用しない」という

「誠実な学問」に向き合うがゆえの数学者の

思考と心の持ち用に癒される癒される😍


というのも、コレを読んで思ったのは、

これまでの世の中がなんとなく求めてきた

「数学」的思考と


これから求められてくるであろう

「数学者」的思考とでは

ぜーんぜん違うんだ、ということ。


ちなみにこの本は、前者の

「答えがすぐ欲しい」せっかちさんには

向かないと思います。


数学の問題を解きたいとか

仕事で数字に強くなりたいとか

論理的思考を磨きたいといった人が

読みたいものではないですね、きっと。


一方で、未来に向いて話をしているのに

会話がかみ合わないとか、

ベースの考え方が違うとか

結果をすぐに求められるとか、


そんなモヤモヤしている人たちには

ぜひ読んで、あなたの後者の思考の世界が

書かれていること知ってほしいー!


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数学者が巡らしている

思考の世界の遊び方(♪)に!


世の中に流されず純粋に本質をつかみにいく

数学者の思考癖(!)に!


数学者的思考の「誠実さ」に!

癒され勇気もらいます。


イノベーションだ、新しい価値づくりだと

未来に向かってのメンバーとの対話や実行に

モヤモヤしているときにこそ

読み返したくなる一冊。


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数学者の方達の言葉の中から

ネタバレしない程度に、

お気に入り且つ

何度も読み返したくなるものを

いくつか書き出しておくと、、、


「「数学わかる」って人がいたら、

 その人はたぶんわかってないと思います」

「みんなそれぞれのレベルで「難しい」し、

 「数学、わからない」と思っているはず」

「数学はのんびり考えて楽しむもの」

「頭の中が実験室」

「解けないことを楽しむ」

「新しい予想を立てていく。

新しい問題をつくっていく」

「定義なんていくらあってもいい。

証明も、いっくらでもある。

人の数だけあっていい」

「ちゃんと、私はこういう定義をします

とすればいいんです。その前提のもとで

話をすれば曖昧にならない

そういう自由さは数学のいいところ」


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個人的に一番気に入ってるのが

このくだり↓


「数学とは誠実という言葉が

 非常に当てはまる学問だと思います。

インチキは絶対に出来ないから。

やろうとしても絶対

できないようになっている」

「誠実にやれない人はたぶん、

 数学者には向いていない」


誠実さと向き合い続けているって最高!


私の勝手な解釈は

「数学者」的思考をする人たちって


「分からない」から「逃げない」人達


とも言えるなあと。これは未知の世界を描いていく

イノベーション議論や新しい価値づくりの場では

本当に必要な思考スタンスだと思うのです。


もう少し具体的に書くと「数学者」的思考をする人たちって


「分からない」を「分からない」ままホールドできるところがある。

「何が分からないか」「ここまでは分かった。ここからは分かってない」

を区別するのが当たり前の思考がある。

「分かる」ために、色々寄り道して調べるクセがある。(前提条件はそろえて)


こういう思考と心の持ち用は

数学者に限らず、持ってる人は

持ってる気がしますし


昨今のビジネスの現場で、経営に

デザインだ、アートだと言われている場でも

求められているのはこうした思考なのでは


と思うと、この数学者的思考は

真似する価値はあると思います。


昨今、大手金融トップが

数学科出身者ぞろいなのも、

時代にあっているのかも?


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数学は誠実な学問なためか

本の中にこんなくだりもあるのですが


「嫉妬とか、ライバル心とか、

 上下関係とか、そういうの全くないっす」

「数学者同士 お互いにお互いの数学を

 尊敬している」

「水掛け論が無い」 


これを読んだ時、数学科の友人たちの顔が

思い浮かんだほど納得しちゃったシーンなのですが

未来を語る上でもこの関係性って

大事なスタンスですよね。


でも、先日の打ち合わせで

こんな話を聞きました。


テーマが脱炭素社会や温暖化対策の話になると

途端に、お互いの活動を一部で否定したり

自分たちの活動のアピール合戦ばかりで

お互いを認め合う風潮が無くなるそう。


地球規模で手をつながないといけないのに。


そんな時、この本を開くと

誠実でないと解けない数学を

環境問題に置き換えて

インチキは絶対に出来ない地球に

誠実な問いとは?と問い直せたりします。


また、


「自分に望ましくない結論が出ても、

 それを受け入れるのが数学」

「こうなって欲しいと思っても

 証明してみるとそうじゃなかったりする。

 そういう時、自分の主観を

 通すわけにはいかない」


という数学者的思考を

見習って欲しいです。


ちなみに、自分を正当化したい時にも

読み返してます。


会社員時代は

「すぐに結果を出せ」というスピード感の中

「何を言っているか分からない」と詰められ

「結論から言え」と言われ

「そこまでやらなくていい」と言われたけど


でも、「う〜ん、でもな〜」と

モヤモヤぐるぐる思考を巡らして

「もっとイイ方法、あるはず、、、」

とモヤモヤぐるぐるしていたことや


今でもやっぱり変わらず、

ワークショップの直前でも

「でもやっぱりこれって、ここは

 こう変えませんか~」

と言うとすごく嫌な顔をされたりするけど、


数学者的思考に習えば


出来た、分かった、が一番キケン。

本当に大切なことを話し合うためには

本当に大事な本質をつかむためにも

モヤモヤぐるぐる思考を巡らして

「分からない」に居続けていいんだ~!


と、正当化したくて読み返しています。


とにかく

色んな読み方をしてほしい一冊です😁