途中経過報告の続きです。Mさんのアドバイスでアッチコッチに電話。ところが、どこも「(その程度の)鉄道事故は扱ってません」との返事。鉄道事故って一体?!自動車事故とは違う…相手がバスならよかったのにねなんて言われたり…電話タライ回し状態の末、何人かの弁護士さんの見解が聞けました。ただ、アプローチの仕方も弁護士さんによって本当にさまざまなんですね…。以下、長いのでご興味頂いた方だけにσ^_^;
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それにしても私自身、最初は弁護士さんを立てるとか、東京メトロに請求しようとか、そんな気持ちも持ててなかったのですが、さすがに全身麻酔から冷めたときは、痛すぎて痛すぎて痛すぎて…恨みました…(T_T)レントゲン写真には、自分の脚とは思えないパネルと10本のネジ。横から見たレントゲンがまたもうオモチャみたい。術後、ようやくよっしゃと思い、立ち上がったのですが(実際は立てないけどσ^_^;)、はあ〜電話するほど萎えます〜。

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国土交通省 公共交通被害者相談窓口。
12/26 こちらはMさんが受傷報告書を提出してくれました。しかし、一応話は聞いてくれて、受傷報告書も受け取ったものの、この窓口は大きな列車脱線事故など被害者が多数で、再発防止に向けて国も関与すべきようなものについてが対象で、本件はちょっと違うという感じ、だったそう。

消費者生活センター。
12/29「事故報告については消費者生活センターに陳情することで、こういう事故があった、ということは届出ができるかもしれない、と千代田区消費者生活センターの人が言ってくれた」というアドバイスから、消費者生活センターに電話をしました。なぜ、消費者生活センターに?陳情って何?と思いながら…。するとーーーすでに消費者生活センターはお正月休みに入っていました。改めて1/4 電話すると「こちらは消費生活一般に関する問い合わせのみ受けつけているので、鉄道事故などの陳情は受けていません」と言われる。詐欺にあったといったか、購入した商品で怪我をしたとか、あくまでも消費者トラブルが専門とのこと。そりゃそうだよね…。鉄道…確かに消費じゃないもんねえ。千代田区消費者生活センターの人はどんな意図だったんだろ。と電話を切る。

交通事故の無料相談。
1/4 電話をしたらこちらはまだお正月休みで1/5から。改めて1/5電話をしたら「あ〜地下鉄ですかあ。電車と自動車の事故では無いんですよね?こちらは自動車事故以外は受け付けていないんですよ」との返事。自動車と電車は違うんだ…。私の場合は交通事故とは言わないのかあ。整形外科の先生が「バスは払ってくれるけど、鉄道は難しいらしいね」と言ったのを聞いたけど、自動車事故の相談は山のようにあるんですね。その専門窓口ということでした。でも「そうですか〜」というワケにいかないので「鉄道での事故はどこに聞いたらいいですか?」と聞いたら、霞ヶ関の弁護士会に電話をして地下鉄事故について無料相談を受けてもらえるか聞いてくださいと言われました。

霞ヶ関の弁護士会。
1/5 電話してみると「こちらは直接来てもらっての面接相談が基本なので電話で相談は受けてません」と言われる。30分。5400円。相談だけなら、代理の人で事故を説明できる人なら誰でも構わない。しかし弁護士と契約するときは本人が訪問しないといけない。「私が歩いて行けるのは3月末かな…」と言ったら、電話代だけで一回のみで相談できる先を教えてもらいました。無料法律相談 電話ガイド。

無料法律相談 電話ガイド。
1/5 電話をしたらようやく色んな情報が聴けました。

メトロの過失を問うのは無理。故意ではないので。とはいえ急停止後の対応について責任追及する意味はある。(出血や骨が飛び出しているといった目に見える怪我でなかったことから、メトロ職員が軽く判断した可能性はある。その後の一連の、連携や対応の遅さ、悪さ、随所の判断の甘さについて責任追及してみては)

請求金額=何が損害なのか、という考え方について。

一つは、例えば、救急病院へ遅くとも30分以内に運びこまれたはずが1時間30分もかかったことで治療費が100万円で済んだところが150万円かかったので50万円請求。しかしこれは実際にその差は無いので難しい。

もう一つは、精神的苦痛を受けた慰謝料の請求。そんな対応をされてはこれから乗るときに怖くて乗れない。それだけの恐怖、不信感を抱かせた。ただ慰謝料の金額については弁護士さん次第で変わるそう。「慰謝料ってこういう事故ではいくらぐらいのもなんですか?」と聞いたら、いくらぐらいの金額にするか弁護士さんに判例など調べてもらってとのこと。

私の思い「東京メトロで同じような事故が起きたら、職員の方たちは次はどうするのか。意識と行動の両輪での変革を、そのプランと意思を書面でほしい。マニュアルを作って欲しい。全職員に徹底してほしい」と思っているのですが、「こういう依頼は難しいですか?」と相談したら、それはいいですねと言われました。

これまではこうだったが→今後こうする、といった書面をもらうとか、具体的な支持を出した方がいいかもしれないが、鉄道は日々クレーマーが多く、大きな事故しか対応しない体質。でもそういった提案は、単なるクレーマーではないことが伝わる。真剣さが伝わる。和解、話し合い、という糸口にも見えるのでやったほうがいい。

東京メトロも顧問弁護士を立てて対応してくれるはず。弁護士同士の話し合いになると思うが同じことが起きたら注意するといった何かしらメトロの中で変わることあるはず。訴える意味は十分ある。

駅では対応できない。駅員に言っても拉致があかない。メトロ本社のしかるべきところへ連絡し内容証明を提出。いつまでに返事をくれと言ったことを記載することで弁護士を立てれば訴えを無視することはないはず。

あとは上記のあなたの意思を聞いて弁護士さんがいくらでやってくれるかを先に聞くことですね。

とのこと。ただ1/7 お見舞いに来てくれたMさんによると、相談した弁護士さんではまた違う見解でした。

まずマニュアル変更は難しいとのこと。会社のやり方=会社の意思決定(←と考えるんですね…)には口出しできない。大企業相手に一乗客が訴えても、何の権限があるのかと言われて終わり。東京メトロに事故のあった日の日誌を見せてくれといっても、もともと外部に出すものではないと(会社の意思決定)いうものならメトロは見せないでいい。どうしても見せてもらいたいなら文書提出命令が必要 (=弁護士費用が新たに発生)(国土交通省に提出する書類なら提出を要求できる)

また、たとえ判決で勝ってマニュアルを変更させたとしても(もしくはメトロが簡単な紙切れ一枚で変えますと出してきたとしても)本当にマニュアルが変更されたか、社内に徹底されたか、意識や行動が変わったか、見届けられない。マニュアルを本当に作らせるには強制施行させる=また弁護士費用かかる。

そもそも現時点のマニュアルについては、東京メトロさん曰く、事故があってもすぐに救急車を呼ぶ、警察を呼ぶというマニュアルは無いとのこと。よっぽどの出血や大事故なら別だが、基本は本人の希望で呼ぶ。警察や救急車を呼んでほしくない事情の人もいるからとのこと。

発車判断に間違いはなかったのか。という観点も茅場町のホームのホームドアをつけるのは現時点で無理。監視カメラを見ても、ホームに人はまばら。酔っ払ってふらふらっと電車にトンと手をついた感じ。

迷わず急停止する、急ブレーキをためらわない、という考え方のキッカケになった事故がある。新幹線 三島駅で 停車中にホームで電話をしていた高校生が、静かに閉まりかけたドアに慌てて手を伸ばしたところ、指だけが挟まり、指だけではドアセンサーが反応せず、そのまま発車。車掌もふざけて伴走していると思った。ホームがなくなったところで高校生は落ちてそのまま新幹線に引かれてなくなった。

周りに無理だと言われて、目線を下げて、マニュアル改善といった案が出てきたのだろうけれど、きちんとまずは請求したい金額をだしたほうがいい。本来1〜4月得られるはずの収入+手術入院通院費用を算出すること。

ただ、弁護士費用について、そもそも着手金が20万円〜かかり、東京メトロが動けば動くほど弁護士費用が発生。賠償金が支払われる可能性はかなり低い。精神的慰謝料は1円なんていうのもある。名誉のために戦うだけ。本来あるはずの収入が得られず、治療費も重むのに、さらにこの弁護士への出費はどうなのか。弁護士側も事務所単位で動くのでチームとなるとさらに費用はかかる。そもそも引き受けてくれるかどうか。熱意を持った人と出会えるか。ただ安く引き受けてくれる人の技量がどの程度かもまた問題。

訴える観点で今ひとつ可能性としてあるのは

安全配慮義務=無過失責任が問えるのではないか。

原則は、故意ではない・過失ではないなら責任は問われない。けれどこれは大企業ができて生まれた原則。昔、個人間だけの頃ははなかった。大企業が膨大な利益を追求する中で、事故が起きても、故意ではない責任を問えないのはおかしいのではないか

ということから製造業ではPL法が生まれた。PL法 消費者として購入、利用して怪我や食中毒などが起きた時、輸入・製造・加工に関わった企業を訴えることができる。

現在、運輸業ではそういった法律はまだないが、問えるのでは?運送の約款の中には安全項目が入っていない。

また殺人事件でも、これまで加害者は牢屋で屋根付き、三食出る生活。しかし被害者は、例えば両親が殺された場合、明日から子どもたちはどうやって食べていけばいいのか、生きていけないという現実に、犯罪被害者にはすぐ一律300万円を支払うという法律ができた。

運輸業では、国土交通省が絡むほどの大事故以外は、ゆにのように明らかに急停止によって救急車で運ばれているレベルのものが(脊髄損傷したのに鉄道側は何の責任も問われなかったとか、サイトを調べると色々出ているらしい)訴える先もなく、行くところがないまま泣き寝入りしている案件も相当ある。一方で、クレーマーが絶えないので、それに一つ一つ対応できない。例えば「さっきの急停止でギックリ腰になった!どうしてくれるんだ」と言われてもそれが前から持っていた持病かもしれないし判断がつかないものがある。そういったこととの線引きが難しいから今は行き先が無く泣き寝入り状態になっている。

ただ、一乗客が、大企業を相手に行動を起こすには、時間と労力がかかりすぎる。それでなくても治療費を自腹で支払い、あるはずの収入は得られない。そこで勝てない裁判で弁護士費用だけ重ねても…。弁護士を立てなくても、ゆにが納得できる方法もあるのでは。

と心配してくれました。引き続き他の弁護士さんにも相談してくれることに。わたしはもう一度無料相談に電話してみることにしました。電話に出る弁護士さんが変われば聞けることもまた違ってきそうなので。

1/10 無料法律相談 電話ガイドに電話。するとまた違った情報を得ました。

だれが悪いのか。というと東京メトロの言う通り誰も悪くない。ただ今回は田中さん側の損害は明らか。請求金額は算出できる。治療費、今後の後遺症、入らなくなった収入…。メトロ本社にまずは田中さん自身で請求してみる意味はある。請求するのはタダですから。無視されることはないと思う。適当な理由をつけて返してきたら、またそこをつっこむ。ただ東京メトロは東京都の資本も入っているから一部税金で成り立っているとすると特例や例外扱いはできないので、訴えても、払っていたらキリがないので払わないだろう。

この電話の先である東京弁護士会に依頼するとしたら、金額の目安は、着手金=請求金額×8% 例えばメトロに300万円請求するなら額×8%=24万円先払い。報酬金=とれた金額×18% 例えば300万円とれたら48万円 。とれなければ報酬金は払わなくていい。調査のみを依頼する方法もある 目安10万円。法律相談センターに訪問し面談のときに調査してもらうこともできるかも。調査してみて弁護士にその先も依頼するしないを決める。※法テラスは所得の低い人が対象。無料ではない。分割で支払うことができるだけ。

製造業にはPL法がある。「運輸業には、申し立てる先も無いのでしょうか?」と言ったら「運輸局に電話してみては?」と下記連絡先を教えてくれました。
国土交通省 関東運輸局 交通政策部 消費者行政・情報課
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/koutuu_seisaku/index_2.html

国土交通省 関東運輸局。
1/10 運輸局って?と思いながら電話をかける。045で始まる電話番号なんだあと思いながら…。趣旨を説明すると、そこから鉄道事業者への指導監督の部署にあたる
国土交通省 関東運輸局 鉄道部 安全指導課 に回してもらいました。
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/tetudou/index.html

電話に出てくれた男性曰く、今回の田中さんの件は、事故にあたるのかといえば、故意では無い必要性のあった急停止は、事故にあたらない。と言われました。えーーーー!事故じゃない?!

ただメトロの茅場町の職員や門前仲町の職員の話を聞くと、その対応には問題があるので、今回のことを安全指導課から事業者に伝えるとのこと。そして事業者内で事実確認と指導をしてもらう。

ただ、伝えるのがいつになるのか返事できないとのこと。へ?なんで?伝えたら後日私宛に連絡をくれると言ってくれたが「2週間後くらいに一度連絡をもらえますか」と聞いたら「いやいやそんなすぐには、とんでもない…」とのこと。あくまでも安全指導課から伝えて指導するのみで、事実確認と指導は事業者内でしてもらうこと。

わたしの名前も連絡先も聞いてはこないので、こちらから伝えたけれど、「文書でまとめたものをメールしましょうか」と言ったら不要とのこと。その程度の安全指導なのかなという感触でしたが、最後に何を伝えたいですかと聞かれたので

私を助けてくれた乗客の人たちが「怪我したので降ろしてあげてください」と言ったら、茅場町で職員の方はまず「捻挫ですかあ」と決めつけ。乗客の方が「捻挫な訳ねえだろ!」と言ってくれましたが、聞き流す感じで「門前仲町で救急車を手配していますので発車します」と言いました。でも、救急車の手配はされていませんでした。明らかに嘘でしたよね、これは。遅れたダイヤを戻すためにそう言っちゃったんだと察します。また、門前仲町の職員の方は「ご本人の指示がなければ救急車を呼ばない。呼ばれて困る人もいるので」と言いましたが、本当にそんなマニュアルでいいのでしょうか。東京メトロさんが訴えられないために作られたマニュアルでしかないのでは。怪我人が血を流していないならそういう判断にしたというのも、おかしくないか。治療の緊急性を見た目だけで判断するでいいのでしょうか。金太郎飴のようにどの職員の方にも共通したこれらの甘い判断、発言、行動は、ぜひ改めて欲しいと伝えました。

と、以上、長くなりましたが途中経過です。引き続きMさんが他の弁護士さんに当たってくださることになっています。ただ、ここまで読んでくださった方はお察しの通り、後はゆに自身がどうしたいか、ですね。正直、痛みも未だある中、リハビリに凹みつつ、まだ決めきれてません。ただとにかく今の時点では、同じ目に合わないように、自分で自分の身を守るリスクマネジメントの一つとして、このことを話のネタに一人でも多くの人と喋ってもらえるだけで嬉しいです(^ ^)しかし携帯が火を吹きそうなほど熱くなって、耳がこんなに汗かくとはー( ̄∇ ̄)